6月19日〜22日に米国ミネアポリスで American Association of Neuropathologists (AANP) 2025 Annual Meeting が開催され、渡辺亮平先生が発表された演題「Clinicopathological Characterization of Vacuolar Tauopathy Associated With VCP D395G」が、同学会の Richard Davis Travel Award を受賞しました。本発表では、VCP 遺伝子内の稀な変異に起因する Vacuolar Tauopathy について、米国・ギリシャ・日本で確認された5症例を対象に、臨床症状、頭部画像所見、神経病理所見の相関関係、および脳内に蓄積したタウ線維コアの超微細構造を総合的に報告しました。

また、本発表に関連する研究成果として、渡辺先生がペンシルベニア大学で行った Cryo-EM（クライオ電子顕微鏡）による構造解析および動物実験などに基づくプレプリント論文が、以下の通り公開されています。

Repositioning of polyubiquitin alters the pathologic tau filament structure

Ryohei Watanabe, Benjamin C. Creekmore, Nabil F. Darwich, Hong Xu, Lakshmi Changolkar, Kevt’her Hoxha, Bin Zhang, Caroline M. O’Rourke, George M. Burslem, Virginia M.-Y. Lee, Yi-Wei Chang, Edward B. Lee
bioRxiv 2025.05.02.651930

doi: https://doi.org/10.1101/2025.05.02.651930