翠川晴彦先生による、精神科外来患者における性機能の悩みと主治医への相談意向に関する論文が、BMC Psychiatry に掲載されました。

本研究は、筑波大学附属病院および関連施設の精神科外来に通院する患者264名を対象とした横断調査です。性機能に関する悩みの有無やその主な原因についての本人の認識、そして主治医(精神科医)に相談する意向を検討しました。その結果、回答者の約5人に1人(22.3%)が現在性機能に悩みを抱えており、そのうち約3分の1は薬の影響を主な原因と考えていました。一方で、悩みを持つ人のうち積極的に主治医へ相談する姿勢を持つ人は約3割にとどまり、多変量解析では女性は男性に比べて「相談する意向がない」態度を持つ傾向が約2.4倍高いことが示されました。性機能の悩みは服薬継続や生活の質に関わる重要な問題であり、患者からの自発的な申し出を待つのではなく、医療者側から日常診療の中で声をかける工夫が求められることが示唆されました。

https://link.springer.com/article/10.1186/s12888-026-08393-3