初期研修医

当科での研修を終えた初期研修医たちの声をお読みください。標準の研修期間は2ヶ月間ですが、研修医の皆さんと事前に相談し、他科との研修との調整により、研修期間を決定できるようになっています。1ヶ月の研修の方には、短期間でなるべく多種多様の症例をみることができるように工夫させていただき、3ヶ月、6ヶ月研修の方には、入院から退院まで丁寧にみることができるようにサポートします。実際に当科で研修された方々の声ですので、当科で精神科の研修をすることを考えられている皆様への参考になるかもしれません。

K.T.先生2013年4月1日~2013年5月31日の2ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

自分にとって医師として初めての研修で、本当に右も左も分からない状態でした。最初のうちは何をするにも上級医の先生に確認したり指示を仰ぐことばかりでした。ですが、2ヶ月たってようやく自分から「○○で良いですかね?」と(たまにですが)言えるようになりました。それは、どんなことを聞いても丁寧に教えてくださった上級医・講師の先生方のおかげだと思います。
また、クルズスで精神科の疾患や検査、診断方法などいろいろなことを教えてくださりとてもためになりました。さらに、毎週月曜にある根本先生の薬のレクチャーのおかげで、今までは「睡眠薬」としか知らなかったのですが、薬剤名がいくつか頭に浮かぶようになりました。それだけでは無くそれぞれの薬の特徴が少しでも理解できたのは毎週忙しい中レクチャーしていただいた根本先生のおかげだと思います。
 2ヶ月という間でしたが本当にお世話になりました。これからの長い研修生活の中で、この2ヶ月は忘れることはできないと経験となると思います。

M.Y.先生2013年4月1日~2013年5月31日の2ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

精神疾患は精神症状が主体で、疾患に対して漠然としたイメージしか持つことができなかったのですが、研修をさせて頂いて、実際にはSPECTやMRI等の画像検査を用いて、エビデンスに基づいた診療が行われている事が理解でき、大変勉強になりました。また、精神科では患者さんと接する機会が多く、精神疾患の治療法は薬剤やECTだけでなく、精神療法として患者さんとの日々の対話から治療が始まっているということがわかり、精神科の奥深さを感じることができました。他科の研修でも精神疾患を合併している患者さんを見る機会は多々あると思いますので、今回の研修で学んだことを今後にも生かしていきたいと思います。2ヶ月間有り難うございました。

K.I.先生 2013年4月1日~5月31日の2ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

2ヶ月間ありがとうございました。
精神科は学生の頃から興味がありましたが、患者の主観そのものが症状となるせいか、治療に対して本当に効いているのか、と疑問がありました。2ヶ月間関わらせていただいたことで、精神療法、薬物療法によって患者の訴えが改善すること、教科書的な知識でしかなかったneurotransmitterによる精神症状の変化、というものが実感としてとらえられました。また、診断が決まれば治療方法も自ずから決まるのではなく、それぞれの病態や症状に合わせた治療を選択する、という点も非常に興味深かったです。
今までの内科では得られなかった知識の一端を学べることができ、大変勉強になりました。本当にありがとうございました。

O.J.先生2013年1月1日~2013年1月31日の1ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

 今回の研修で印象に残っていることを、大きく2点挙げさせていただきます。
一点目は薬剤に関することです。精神疾患の併存や、向精神薬を内服されている内科患者様はこれまでのローテート研修でも経験させてもらったのですが、怖くて容量を変えることや中止することができませんでした。この研修では薬剤の選択、その薬の意図が本来の用法と異なることがあること、容量の加減といったところを少しではありますが知ることができました。今後もこういった処方に悩むことがあると思いますが、この研修での経験を踏まえ、自分で考える習慣を身につけていきます。
二点目は、長期的な精神疾患患者の支援です。入院の間は、薬剤調整も根気強く時間をかけて行い、退院後も外来管理やメンテナンスECTを行うなど、長期的な関わりに触れることとなりました。外来管理に関しては、私の知らないご苦労がたくさんあると思います。今後、精神疾患患者を相手とする際には、そのような治療経過を踏まえた対応を心がけていきます。
一ヶ月という短い期間ではありましたが、ご指導ありがとうございました。

M.Y.先生 2012年12月1日~12月31日の1ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

1ヶ月間だけでしたが、不眠や不穏時につかう薬などクルズスを通して体系的に勉強することができました。また、これほど、問診というものに時間をかけ、しっかり聞いていくといった体験はこれまでなく、非常に新鮮でかつ、とても重要であることを改めて認識させていただきました。短い間でしたがありがとうございました。

G.S.先生 2012年10月1日~11月30日の2ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

2ヶ月間研修させていただき有難うございました。これまで他科での研修で統合失調症やうつ病を持つ患者さんと接する際に、どうしたら良いか分からないことが多かったのですが、今回受け持ちの患者さんと日々接することで、会話や、表情、行動の様子等からどのような点に注目して状態を把握すればよいかを知ることができ、勉強になりました。また、大変仕事のしやすい環境で、2ヶ月間楽しく研修することができました。

S.T.先生 2012年10月1日~10月31日の1ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

先生方が皆優しく、非常に質問しやすい環境でした。自分から質問する以外にも定期的に勉強会やクルズスがあり、至れり尽くせりな研修でした。Dutyの仕事もさほど多くないので、自分で勉強したりや患者さんと話す時間もしっかり確保でき、自分の望むような研修ができる科だと思いました。短い期間でしたが、精神科で習ったことを今後に生かしていきたいと思います。1ヶ月間どうもありがとうございました。

M.K.先生 2012年8月1日~9月30日の2ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

学生の時は患者さんの話を聞き取ることに集中していたが、研修医になってからはプロブレムを考えるようになったと思う。実際に薬物療法はまだまだ難しいが、本を読みながらでも考えてみるようになれたのはよかった。そういう意味で薬物療法のクルズス・勉強会はよかった(実際患者さんに使うのは難しかったが)。また久々に初診患者外来をさせていただいて、問診の進め方を学びなおし、診断を考えられるようになったのもよかった。

O.T.先生 2012年6月1日~7月31日の2ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

1年目で1.5ヶ月研修した時とは違った見方で研修ができたと思う。業務の合間に薬剤の使い方など実践的な講義があったことが良かった。また、いつでも上級医の先生たちに相談しやすい環境があり、日々の疑問をいつでも相談できたことが何より良かった点だと思う。

N.K.先生 2012年7月1日~7月31日の1ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

 1ヶ月間という短い期間ですが、どうもありがとうございました。
 私は摂食障害と躁うつ病の方を担当させていただきました。m-mECTの患者さん以外は長い期間をかけて治療していく疾患なので、1ヶ月ではなかなか学べることは限られてしまい、正直仕事を覚えるだけで終わってしまったと思います。しかし、予診をとったり患者さんとの面談をしていくなかで、十分に時間をかければ患者さんの本音を引き出せることや、治療の必要性をわかってもらうためにしっかりと何度でも説明するような根気が必要であることもわかりました。
 今後も大学病院にいる予定ですので、お世話になることも多々あると思いますが、どうぞよろしくお願い致します。

O.K.先生 2012年7月1日~7月31日の1ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

 短い間でしたが、1ヶ月間大変お世話になりました。
 うつ病や統合失調症などはどの診療科でも関わる機会があると思いますし、そうでなくても不眠や抑うつ状態などは日常診療でもよくある目にするかと思います。
 今回の研修ではその全てを習得することは困難でしたが、診療やクルズスを通してその一部でも学ぶことができたと思います。精神科の患者さんは大部分が長期的な経過で推移する疾患なので、1ヶ月という短い期間ではその一部始終を診ることができなかったのが残念に思います。
 1ヶ月間本当にありがとうございました。

S.A.先生 2012年6月1日~6月30日の1ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

 短い間でしたが、1ヶ月間大変お世話になりました。
 はじめはわからないことばかりでしたが、先生方や病棟スタッフの方々に親切に教えていただいて大変助かりました。薬の処方の仕方、検査の解釈の仕方、患者さんを泣かせてしまったときの対処法など一つ一つ根気よく教えてくださった先生方、患者さんの夜中の様子など自分が見られていない部分を逐一報告していろいろ相談にのってくださった看護師さんたちなど、いつも皆さんに助けていただいていました。
 一つ残念だったのが、自分の受け持ちの患者さんの治療が途中までしかみられなかったことです。できればもう少し長めに研修期間をとればよかったと思います。
 先生方に教えていただいたことを忘れずにがんばろうと思います。1ヶ月間本当にありがとうございました。

M.R.先生 2012年6月1日~6月30日の1ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

 患者の話を聴く。全く持って医療の基本であり、そして奥義であるということの片鱗を感じるとることができた一ヶ月間であったと思う。患者の精神的・身体的容態は日々変化していくし、それを医師は敏感に感じ取らなければならない。精神科では他科と比べ、比較的時間的余裕があったため、今まで蔑ろにしがちであった「患者の話を聴く」ということに時間を積極的に割くことができた。患者との時間を多くとることで、その人の不安に思っていること、一番どうにかしてほしいところをつかみ取り、さらには患者の表情・仕草の変化にも気が回すことができるようになった。そうすることで初めて「共感」という感覚を味わうことができた。
 さらに手前味噌ではあるが、そうして丁寧に話を聴き、内容を咀嚼し会話を返してあげることで患者の不安を取り除くことができたと思う。ムンテラ(Mund Therapy)と昔の人が名付けたのも宜なるかな。
 国家試験から今まで「そうですか、それはおつらいですね」という言葉をある種テクニックのように使用していたが、上記の体験を経た今テクニックとしてではなく自分の本音として患者に語りかけたい。

S.K.先生 2012年4月2日~5月31日の8週間、一緒に働いてくださいました。

 2ヶ月間、大変お世話になり、本当にありがとうございました。
私にとっては初期研修医として最初の診療科であり、薬の処方の仕方や検査のオーダーの仕方など基本的な業務のやり方もわからない中、本当に丁寧にご指導いただき、毎日楽しく研修できましたし、大変勉強になりました。本当にありがとうございました。
 この2ヶ月間の精神科の研修において私は特に2つのことが印象に残っています。
1つはSPECT検査です。もともと脳の機能について興味はあったのですが、その機能については漠然としたイメージしか持てておらず、精神科という領域においてもどこかとらえどころのないものとして認識していた気がします。そういった脳の機能をSPECTの画像から分析し、様々な疾患に特徴的な脳血流パターンと照らし合わせて、精神疾患を脳の器質的側面からとらえていくということが、とても新鮮で非常に興味深かったです。
 2つ目は外来の予診です。精神科の予診は病歴を詳細に聴き、時間もかかるため、日々の業務の中では少し負担に感じることもありました。しかし、自分なりに鑑別や患者さんの背景を考えながら予診をとり、先生の診察を通してさらに考え、そして先生方の診断、今後の方針に至るプロセスを身近に感じることがとても刺激的で非常に心に残りました。その中でも一つ一つ丁寧に指導していただけるので、先生方の診断に至るまでの過程に納得でき、とても勉強になったと思います。
 この2ヶ月間の研修で精神科の奥深さと幅広さを感じ、非常に興味深い分野だと感じました。これから様々な診療科において研修を続けていくことになりますが、今回学んだことを忘れずにしっかりと活かしていきたいと思います。
 本当にお世話になりました。ありがとうございました。

N.T.先生 2012年4月2日~5月31日の8週間、一緒に働いてくださいました。

 クルズスが非常にわかりやすくためになりました。あまりマニアックになりすぎず、プライマリケアの段階での精神科の物の見方という物に関して教えていただいた気がします。
 また週1回の根本先生のレクチャーはためになりました。あれのおかげで精神科のサマリーに羅列された一般名の嵐が怖くなくなりました。
 特にせん妄や統合失調症の対処などでのmajor tranquilizerの使い方を理論的背景を持って覚えることができた気がします。
 また、先生や病棟の看護師さんが穏やかな人が多く、有り難かったです。正直ほかの病棟では文句を言われることが多かったのですが701病棟では全くありませんでした。一緒に仕事ができて楽しかったです。ただ、患者さんと話すのは逆に今まで経験した科よりも苦痛に感じることが多かったですが。
 正体の見えにくい精神科だからこそ、理論的背景、evidenceが重要だなと認識させられる、意義のある2ヶ月間だったと考えております。ありがとうございました。

U.K.先生 2012年4月2日~5月31日の8週間、一緒に働いてくださいました。

 私にとって、医師になって最初の研修先が精神神経科でした。2ヶ月間の研修を終え思うことは、精神神経科は研修内容が大変充実しているということです。私が感じた研修のポイントを5つ挙げてみたいと思います。
 1つ目は「病棟」です。担当の患者さんと毎日話をし、問題点を抽出、それに対する方法を上級医と相談してオーダーする。これはどの科でも共通する業務であり他の科に行っても大切になってくると思います。精神神経科の場合、患者さんの訴えが多岐に渡る場合が多いのでいったいどれが一番問題なのか優先順位をつける力が身につきました。
 2つ目は「外来」です。研修医は初診患者さんの予診をとります。予診をとる時には「まず訴えを聞く」そして「鑑別診断を挙げ」「それらを鑑別する質問をする」ことで確定診断に迫っていきます。全く情報のない患者さんをみる機会は外来でないと経験できないので大変勉強になりました。
 3つ目は「高度医療」です。他施設ではあまりやってないECTやTMSといった治療にも研修医のうちから参加し、重要な役割を任せてもらえます。ECTに関しては手術室で行うので手術オーダーやコストの取り方を学べるのも良かったです。
4つ目は「A疾患が診られる」ということです。研修医に義務づけられているレポートのA疾患のうち「うつ病」「認知症」「統合失調症」は精神神経科で研修しないとなかなか診られないと思います。たとえ診られたとしても他の科で診た場合、その患者さんがどのような治療を受け、どのような経過をたどるかを見ることはできないでしょう。精神神経科で研修を受けることによって初めてこれらの患者さんのことを深く理解できるのではないでしょうか。
5つ目は「クルズス」です。2ヶ月間で11個のクルズスがあり先生方がそれぞれ専門分野のクルズスをして下さいます。特に「睡眠薬の使い方」や「CT、MRIのプレゼン法」などはどの科にいっても使える気がしました。またこのクルズスに参加するとレジデントレクチャーのポイントになるのも忙しい研修医には嬉しい事実ではないでしょうか。
 以上が私が2ヶ月間精神神経科で研修して感じたことです。

T.R.先生 2011年7月~9月の12週間、一緒に働いてくださいました。

 筑波大学精神科での3か月間、たいへんに充実した研修をさせていただきました。
 外来初診、入院とも研修の場が用意されており、診断から治療まで一貫して研修できました。また統合失調症、気分障害、認知症、摂食障害など多彩な疾患の方がいらっしゃるため、まんべんなく経験することができました。また上級医の先生方は症例をバランスよく振り分けてくださったり「こんなことがやりたい」という希望にきわめて柔軟に応えてくださったため、3か月という期間を全く飽きずに、引き締まったまま過ごせました。日々の病棟業務では患者さんとの接し方はもちろん、「睡眠薬はこう使いわける」など、すぐにでも実践したくなる活きた知識を数多く学ぶことができました。
 さらに大学の精神科の特色として、コンサルテーションの存在が挙げられると思います。上級医の先生方は快く同行させてくださり、せん妄への対応、がん患者の心理的ケア、神経内科領域との境界など、今後に活かせる貴重な経験ができました。科全体としてオンオフの切り替えがはっきりしておりとても働きやすい一方で、上級医の先生方は皆、お忙しい中時間を惜しまず熱心にご指導してくださいました。
 精神科を目指すか否かに関わらず今後の医師人生に役立つ貴重な経験ができる場だと思います。「精神科を回るべきかどうか…」と迷っている方にこそ、大学の精神科での研修をお勧めしたいです。

M.M.先生 2011年6月1日~2011年6月30日の4週間、一緒に働いてくださいました。

 1か月間、先生方と看護師の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。

 精神科の研修で今までの科と特に違っていたところは、患者の目を見て腰を落ち着けて話すことが多かったということです。こちらが腰を落ち着けて聞く姿勢をとると、大抵の患者は話したいことを抱えていて、自分から話をしてくれました。精神科の全ての患者に当てはまらないとは思いますが、私の受け持った患者の場合は、相手をより理解することが治療に直接つながることだと思いました。どの科の患者も疾患以外にも自分自身に興味をもってくれたり、暇な入院期間にこまめに足を運んでくれたりしたらとても嬉しいと思います。ただ、他の科ではなかなかそういう時間を割けないのが現状です。患者自身に興味をもって毎日足を運ぶことが直接治療につながるのが精神科の特徴の1つであり、私が とても興味深いと思った点でした。私の担当した患者の場合は、画一的な治療が有効ではなかったので、特にそう感じました。精神科の奥深さに興味をもちました。

N.H.先生 2011年4月1日~2011年5月31日の8週間、一緒に働いてくださいました。

 2ヶ月間お世話になりました。研修を始めた当時は右も左もわからないような状態でしたが、先生方のご指導のおかげで何とか医者としての業務を続けられたと思います。入院患者さん、外来での予診など、多彩な患者さんをみる機会に恵まれましたが、その中で、医者の基礎として「患者さんの本当に困ってるところを聞き取る」ことが何より大切であると気づかされました。今後の研修もこの視点は決して忘れずに取り組んでゆきます。ありがとうございました。

S.N.先生 2011年4月1日~2011年5月31日の8週間、一緒に働いてくださいました。

 2ヶ月間大変お世話になりました。初めてのことばかりでしたが、先生方や看護師の方々にとても親切に教えていただき、勉強になりました。患者さんともゆっくりお話しする時間をとることで患者さんから学ぶことも多くありました。また、外来で予診をとり、本診に同席することで診断や家族との関わり方などを直接体験できたことも印象的でした。一般的な薬の使い方など、今後どの科に行っても使える知識をたくさん学ぶことができ、最初に精神科で研修できて良かったと思っています。本当にありがとうございました。

H.K.先生 2011年4月1日~2011年5月15日の6週間、一緒に働いてくださいました。

 6週間お世話になりました。
 研修の最初だったこともあり、処方や指示のオーダーの仕方から、予診の取り方、採血の仕方、新患サマリーの作り方など、すべてが初めてなことばかりで戸惑っていたところ、先生方が、とても親切に教えていただきました。また、SPECT・MRIなどの画像の読み方、診察・診断の仕方などのクルズス等も数多くやっていただき大変勉強になりました。
 この6週間の研修の経験を活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

O.K.先生 2011年2月1日~2011年3月31日の8週間、一緒に働いてくださいました。

 2ヶ月間の研修、大変お世話になりました。
 やっと仕事に慣れて、先生方にも相談しやすくなった頃に次の職場移動となってしまい残念です。
同僚にも恵まれて、自分のペースで仕事をさせていただけたことにまず感謝したいと思います。
 今までは、自分が感じたことを上級医に伝えても「???」という顔をされることが多く、共感しすぎて辛くなってしまうことを相談したところ、田村先生から「患者さんと接した後に感じたことを一緒に受け持っている先生に伝えた方がいい」と言われて大分楽になりました。その後も、ほかの先生方にも「言った方がいいね」と言われて、とてもほっとしたことを覚えています。
 この2ヶ月の研修の間に自分が art therapy に興味があったことを思い出したり、漢方のおはなしを聞いておもしろいと思ったり、そういう気づきがある期間でした。
 これからもお世話になることが多々あると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

H.K.先生 2010年12月1日~2011年1月31日の8週間、一緒に働いてくださいました。

2ヶ月間お世話になりました。
 個々の症例だけでなく、お忙しい中クルズス等も数多くやっていただき大変勉強になりました。
 精神科は専門用語も難しく、なかなか理解するのも大変でしたがわかりやすく丁寧に指導していただき少しは理解できたような気がします。
向精神病薬は他の薬とは違って病名や用法用量を知っただけでは使いこなすことはできず、最後までわかりませんでした。一所懸命指導していただいた上級医の先生方ごめんないさい。
 休日もしっかりととれて、研修生活の中で有意義な生活を過ごすことができました。
 本当にありがとうございました。

Y.K.先生 2010年10月1日~2010年11月15日の6週間、一緒に働いてくださいました。

 6週間という短い期間でしたが、気分障害や統合失調症、摂食障害などといった疾患を勉強させて頂きました。入院患者さんだけでなく、外来も自分で予診を取り、その後本診でfeedbackを受けるという形でより印象深くなりました。
 また、先生方も皆親切で、私の質問にも丁寧にご教授して下さりました。特にSPECTや脳波の読み方の基礎を学べたことは、私にとって大きなプラスになったと思います。
前の病院では、既往に精神疾患を持った方は、自分から積極的にアプローチすることはなく、すぐ精神科医に相談してしまっていたのですが、これからはこの6週間の研修の経験を活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

H.M.先生 2010年8月1日~2010年9月30日の2ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

選択研修先を迷っている学生と初期臨床研修医へ。
 私にとっては精神療法を学べた点が大変魅力的でした。大学故に精神科医師数が多く、様々な主治医の面談や外来への同席が可能です。これは院内研修の特権で、複数のプロの技を何度も隣席で勉強出来たのは幸運でした。その他、他の研修医が記載してない感想として職場の雰囲気がありますが、精神科ですので職場環境が良好で大変過ごしやすい事は想像に難くないと思います。病棟では看護師から学ぶことも多々ありました。精神科志望でない研修医にもお勧めです。

S.H.先生 2010年4月1日~2010年9月30日の6ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

 6ヶ月という長めの期間をお世話になりました。
 辛さを解ってもらえない事を嘆く患者さんや、診察を拒否する患者さんなど、多彩な患者さんにお会いすることが出来ました。思い返せば事あるごとに患者さんの対応に悩み「どうしましょう、○○な対応だけでは不安があるのですが…」と言い続けていたような気も致します。そしてその度に指導医や他の研修中の先生方に御助言いただき、心構えをあらためて患者さんに会いに行っておりました。
 稀な疾患なのか、そうではないのかの区別なく、先生方に御指導頂きつつ、丁寧に見た症例は忘れ難いものとなっております。
 もし、研修開始時比べて多少なりとも成長した点があるのでしたら、先生方の教育のお陰です。御指導、ありがとうございます。
 また今後も御指導いただく機会はあると思いますので、その際にはまた宜しく御指導お願いいたします。

O.K.先生 2010年9月1日~2010年9月30日の1ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

 私が精神科研修で一番学んだことは、精神科病棟に入院している患者さんとの距離感の重要性です。他人との関わり方を苦手とする患者さんが多いため、なかには妙に距離感が近くてたくさん話を聞いてほしい方、必要最小限の関わりしか求めない方、日によってがらりと人柄が変わる方など様々な患者さんがいらっしゃいました。こういった中で、上級医の先生方の一人一人への細やかな気遣いを目の当たりにし大変勉強になりました。どの科に入院している患者さんに対しても、“心身一如”の精神で細やかな気遣いの出来る医師でありたいと思います。

S.H.先生 2010年8月1日~2010年9月30日の2ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

 私は筑波大学精神科にて2ヶ月の研修をさせていただきました。
 精神科の学生実習では短い期間で回ったため、1週間の症状の変動程度しか見ることができず、その時々の患者さんの状態を見るにとどまっていました。
 筑波大学精神科での研修では、患者さんの現病歴把握から、薬物調整や電気けいれん療法による効果の確認、転院・介護保険の導入など、入院から退院まで経時的に患者さんを見ることができました。
 また、神経性食思不振症の方に、主治医も交えて何度も診察・面談を行ううちに少しずつ患者さんの考え方・行動が変わっていく様子を見て、精神療法の重要性を再認識することもできました。
 精神科の患者さんは一朝一夕で症状が劇的に良くなることが少ないだけに、長めの期間研修を行うことで精神科疾患の理解に非常に役立ちました。

I.H.先生 2010年7月1日~2010年9月30日の3ヶ月間、一緒に働いてくださいました。

 筑波大学精神科の研修では、統合失調症、うつ病、摂食障害、認知症などバランスよく症例を割り振っていただき非常に勉強になりました。
 3ヶ月という長い期間研修させていただいて、学生の時には実感できなかった患者さんの変化を実感できました。また、長い間見させていただいた患者さんからは暖かい言葉を頂くこともあり、非常に医師としてのやりがいを感じさせられる科でもあると感じました。先生方にも非常に暖かく色々なことを教わり充実した研修をさせていただき感謝しています。本当にありがとうございました。