第21回日本神経精神医学会報告(1日目)

9月17日、18日に、熊本で開催された第21回日本神経精神医学会に参加してきました。

木田次朗先生が、学位論文になった研究の一部を、「軽度認知障害からアルツハイマー病への進展における抑うつ症状の影響」という演題で発表しました。MCIからADへのコンバートに抑うつ症状の有無が影響するかどかは議論のあるところですが、本研究は抑うつ症状がコンバート率を高めることを明らかにしたものです。発表後池田学学会長からお褒めの言葉をいただき、一緒に写真をとっていただきました。池田先生、ありがとうございました。木田先生には、今後の研究のさらなる発展を期待しています。

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午後のシンポジウム「Prodromal dementia 精神科と神経内科の立場から」では、水上勝義先生が、「レビ-小体型認知症の前駆状態」というタイトルでご講演されました。筑波大での研究成果を中心とした素晴らしいご講演でした。

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その他に、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、特発性正常圧水頭症の前駆状態について、東京大学の岩田淳先生、熊本大学の福原竜治先生、大阪大学の數井裕光先生がご講演され、大変勉強になりました。金沢大学の山田正仁先生とともに新井が座長を務めさせていただきました。

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