第238回 つくばブレインサイエンス・セミナー

11月7日(火)、第238回 つくばブレインサイエンス・セミナーが開かれました。

国際医療福祉大学の黒澤美枝子教授より、「触刺激が自律機能と情動におよぼす影響-Effects of tactile stimulation on autonomic functions and emotions-」という演題でご講演を賜りました。

触刺激による降圧作用、脊髄血流増加作用、中脳-辺縁系ドパミン神経系の賦活作用などのメカニズムを解説いただき、大変勉強になりました。

特に、触刺激により腹側被蓋野ニューロンからのドパミン放出が増加して側坐核が活性化し、快刺激となるという結果は大変興味深く、「触れる」ことがうつや認知症のBPSDなどを軽減する機序の一つとして考えられると思いました。